2015年09月02日

中国の鉄道チケットの払い戻し・変更についての規定

中国の鉄道の切符の買い方はネット上にわかりやすい説明がいくつかありますが、一旦購入した切符の変更やキャンセル(払い戻し)の方法についてはあまり説明がないようです。

中国の鉄道チケットの変更や払い戻しには細かい規定があり、また、日本にはない珍しい規定もあります。たとえば、条件付きではありますが、乗り遅れてしまった列車のチケットを他の列車のチケットに変更できたりします。

以下、中国の鉄道チケットの変更、キャンセルに関する規定をまとめてみました。

1.前提事項

まず前提として、中国の鉄道(地下鉄などの都市内交通は除きます)の切符は、すべて販売時に乗車すべき列車が決まっています。
指定席のチケットはもちろんですが、自由席・立席にあたる「無座」のチケットでも、乗車できる列車の番号が券面に印字されています。印字されていない列車に乗車することはできません(改札を通れません)。

2.チケットの変更

以下の場合は、一度に限り、乗車する列車を変更できます。

(1) 発車時刻の48時間以上前までなら、他の日時の列車に変更することができます。出発を早めることも、遅くすることも自由です。
(2) 発車時刻まで48時間以下の場合は、もとの列車が発車する日の24:00より早く発車する他の列車に変更することができます(つまり、もとの発車日の翌日以降の列車には変更できません)。
(3) 発車時刻が過ぎてしまった場合は、その日のうちに限り、当日に発車する他の列車に変更することができます。ただしこの変更はそのチケットを販売した駅の窓口でのみ受け付けます。また、この場合に限り、変更後のチケットはキャンセル(払い戻し)できません。

3.チケットのキャンセル(払い戻し)

チケットのキャンセル(払い戻し)は発車時刻まで可能です。
ただし、以下の手数料が必要です。

(1) 16日以上前(16日前を含みます)なら手数料は不要です。
(2) 発車時刻の48時間前までは5%、24時間前までは10%、24時間を切っている場合は20%の手数料が差し引かれて返金されます。

4.切符の再発行

チケットを紛失した場合、再発行してもらうことができます。
なぜこれが可能かというと、中国の鉄道の切符は購入時に身分証明書の提示が必要で、鉄道局のコンピューターに購入者の身分証明書番号(外国人の場合はパスポート番号)が記録されているため、身分証を提示することで本人確認できるからです。
ただし、改札終了時刻の20分以上前に身分証を持参して駅の窓口に申請しなければなりません。

ざっとこんな感じになっています。
わたし自身もこうやって改めて確認してみたことはなかったのですが、日本とはだいぶん違っていますね。

なお、キャンセルや変更の手続に出向くときは、少なくとも1時間の余裕を持って駅に行く必要があります。特に大きな駅では、チケット販売用の窓口(售票窗口)とキャンセル・変更用の窓口(退票改签窗口)がわかれており、キャンセル・変更窓口はたいてい販売窓口より混んでいます。30分以上並ぶことはまず確実で、1時間近くかかることもあります。
早め早めに動くことをお勧めします。

参考サイト:中国铁路客户服务中心




posted by 陳ゆう at 08:49 | 雑記帳 個人旅行について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月24日

中国の旧正月(春節)の日程

旧正月(春節)は中国伝統の暦法による新年。中国人にとって旧正月は1年でもっとも大きなイベントだ。
今年の旧暦1月1日は西暦でいうと2月19日。その前日の旧暦大晦日(2月18日)から7連休になる。

 >>中国の2015年祝日カレンダー

ちなみに昨年の春節休みは旧暦1月1日からの7連休だった。2015年は1日前倒しして、旧暦大晦日からの7連休。連休の日数は同じ7日だけれど、この2つには大きな違いがある。

中国でも日本と同様に、お正月は故郷に帰って、家族そろって新しい年を迎えるのが民族的行事になっている。大晦日の夜、テレビでは日本の紅白歌合戦みたいな国民的番組「春節聯歓晩会」が放送され、旧正月の午前0時になると街中で爆竹を鳴らして新年を祝う。この年越しに間に合うように故郷に帰りたいというのが普通の中国人の気持ちだ。
したがって、旧暦元旦から連休が始まったのでは、間に合わないのである。

もっとも、日本の年末年始と同様、中国でも旧正月が近付くと徐々に経済活動が少なくなっていき、旧暦大晦日に通常業務をしている一般企業はあまりない。最終日の午後に会社に電話をかけても、目指す人はまずつかまらない。
それでも、正式に祝日になっていないと休めない職種の人も少なくないのだから、「春節の休みは大晦日からにしてほしい」という要望は、中国人の間ではやっぱり強くある。

2008年から2013年まで、旧正月の連休は旧暦大晦日から始まっていた。中国人はこの連休スケジュールに慣れていて、旧暦大晦日に旅行のスケジュールを入れたり、この日に帰省するために汽車の切符をとったりする人も多かった。

異変が起きたのは2013年12月に政府が発表した2014年の祝日カレンダー。旧正月の連休開始日が一日先送りされ、旧暦大晦日は祝日ではなくなった。この政府発表から2014年の旧正月までは2か月ない。中国の一般国民にとっては寝耳に水のできごとで、飛行機のチケットの取り直しなど予定変更が間に合わない人も多かった。

ネットには政府に対する不満の声があふれた。変更するなら、せめて数ヶ月前に通達すべきではないか。そういう怒りとも呆れともとれる書き込みが、中国版ツイッターに数限りなく書き込まれた。新聞やネットのニュースサイトも、これについてはわりと遠慮せずに政府のやり方に異議を申し述べた。

さすがの政府も、反省したらしい。
昨年中に社会調査(世論調査)とネットを通じての意見聴取をおこなった。その結果、75%以上の国民が大晦日を祝日にしてほしいと希望していることがわかったとのこと。これを受けて、わずか1年にして撤回し、従前どおりに戻したのが来る2015年の春節(旧正月)の日程。
この変更について中国政府は、民意に基づく変更であると大いに自画自賛している。

確かに、民主主義の方法は選挙だけではないわけで、お上が民衆の意向を聞きつつ施政をおこなうというのも、広い意味では民主的であると言えるだろう。「共産党の、共産党による、人民のための」政治であれば、そこそこよい社会ができることだって、あり得ないわけではない。
そんなこんなで、まーうまくやっていってちょうだいね、と思う次第である。

中国政府の公式サイトにある2015年の祝日カレンダーを張っておきます。祝日のない月は省略されています。赤地は祝日。黒地は代替出勤日(振替出勤日)。カジュアルなデザインになっているのは大衆迎合化の表れか。

2015chinacalendar.jpg



posted by 陳ゆう at 01:00 | 雑記帳 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月12日

上海の幼稚園 卒園式で軍艦マーチ

動画みつけました。
確かにまぎれもない軍艦マーチだ。



幼稚園で軍艦マーチ=批判浴び、責任者処罰―上海
時事通信 9月12日(金)18時35分配信
 【上海時事】中国の共産党機関紙・人民日報(電子版)によると、上海市内の幼稚園の卒業式で、日本の「軍艦行進曲(軍艦マーチ)」が使われ、担当者が12日までに、停職処分となる騒ぎがあった。
 幼稚園の説明によると、教諭が卒業式の太鼓演奏のBGMとして、インターネットから軍艦マーチを入手。歌詞がついていなかったため、内容は分からず、リズムだけで選んだという。6月27日に行われた卒業式の模様は動画でネット上に拡散。軍艦マーチの使用に気付いた人々から批判が出ていた。 


問題があった上海震旦幼稚園は、英語での教育を特色とする私立のバイリンガル幼稚園。高い学費を払ってこれでは、親はさぞお怒りだろう。

軍艦マーチは反日映画などでよく使われるから、中国人なら普通はこれが帝国海軍の(そして海上自衛隊の)楽曲であることはよく知っている。敵国の象徴だ。
処分された担当者には悪いが、笑ったよ。

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話は脱線するが、かつて日本の首相であった菅氏が、日本の国家はあまりお好きでないと述べ、その理由として「他国の国歌に比べて元気がない」からだと説明していた。

確かに威勢のいい国歌を持つ国は多い。これは当たり前のことで、他国の国歌は軍歌に由来するものが多いから元気がよいのだ。フランスの国歌なんて「敵を血祭りにあげろ」と大変に威勢が良い。

菅さん、そんなこと言うなら軍艦マーチでも推薦すればよかったのだ。




posted by 陳ゆう at 19:53 | 雑記帳 その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする