2012年02月20日

自国語でいこう


先週開通した「東京ゲートブリッジ」。
またまた、おかしなカタカナ名称になってしまった。
「横浜ベイブリッジ」、「レインボーブリッジ」につづく愚挙。
さらに今年は「東京スカイツリー」という大物も控えている。

英文名は、外国人のためにつけるもの。
ところが、日本にあふれるカタカナ名称のターゲットは、なぜか日本人。
英語が苦手な人が聞いてカッコよく聴こえる(?)ように命名されている。

他国では、「カタカナ言葉」、つまり、
「英語を、自国語の類似する音を使って記述した言葉」
で命名している例は、まずないのでは?

中国では

中国の場合はこんな感じ。

青島にある世界最長の橋は、「青島膠州湾大橋」。
浙江省の全長35キロの橋は「杭州湾海上大橋」。
現在建設中の「港珠澳大橋」(香港・マカオ・珠海の3つを結ぶ)。

どれも自国語で命名している。

塔も同じ。
上海の観光名所となっているテレビ塔は、「東方明珠電視塔」。
広州のテレビ塔は、「広州塔」。

その他の国でも

世界最高のビルは、ドバイにある「ブルジュ・ハリーファ」。
ブルジュはアラビア語で「塔」。
ハリーファは、アブダビの首長の名前。

パリにあるのは「La tour Eiffel」。

日本もこういう風に普通にできませんかね。

「マイナンバー」という名称はやめてほしい

さて、なぜこんなことにこだわっているのかと言うと、現在日本政府が導入を検討している個人識別番号の通称がその理由。
新聞報道では、「マイナンバー」制度と称されていた。

まさか、本当に「マイナンバー」という通称になるのではあるまいな。
個人に番号を振ることに対する抵抗感をぼやかすために、漠然とカタカナ言葉にするのは止めてもらいたい。
それに、そもそも行政機関が事務の便宜のために使用するものであって、別に「マイナンバー」ではないのだし。

ちなみに、米国では「Social Security number」(社会保障番号)、中国では「身分証号碼」(身分証番号)と自国語の名称で呼ばれている。正式名称も通称も略称も愛称も、すべて自国語。これが当たり前。

確かに、「国民番号」と言うような名称だと、いかにも国家が国民を画一的に扱う手段のようで抵抗があるだろう。だからそこは工夫して、もう少しましな語感の言葉を探してくれればいい。
たとえば具体的な機能面に着目した「個人識別番号」や「納税者番号」など、いろいろと考える余地があるはず。

最終的にどういう名称になるにせよ、あれこれと語感を考えること自体が、自国語の感性を研ぎ澄ますことにもなる。そういう積み重ねで自国語のセンスは磨かれるのではないか。
「マイナンバー」では、あまりに鈍感すぎるでしょう。




posted by 陳ゆう at 18:00 | 雑記帳 その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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