2013年11月12日

延安の街

延安の街は、延河とその支流が合流する地点にある。川の間際まで山がせまっており、平地はわずかしかない。このため、延安の街は川に沿って三方に細長く発展した。


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中心街に隣接する宝塔山から見下ろすと、川の両岸に沿って細く伸びる延安の街の様子がよくわかる。革命記念館や、枣園、楊家嶺、王家坪などの中国共産党の革命旧址は、奥に伸びる川をさかのぼった先の、向かって右岸に点在している。

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両側から山にのしかかられているような街である。狭間の低地に、グラウンドやビルが遠くまで帯状に連なっている。下の写真の3kmほど先に、鉄道の延安駅がある。

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延安は小さな地方都市ではあるが、中国共産党が愛国教育の重要拠点に位置づけているので、市街地は綺麗に整備され、清掃も行き届いており、中国の地方小都市にありがちな埃っぽい街並みとは印象が違う。

川の合流地点にある中心街は、それ自体が公園のように整備されている。このあたりが、かつて中国共産党が根拠地とした時代に延安の市街地があった場所であり、今も延安の商業の中心になっている。

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中心街の道路は、歩行者がむやみに横断できないように歩道と車道の間に堅固な鉄製の柵が設けられている。
自動車とバイクと人と自転車がごちゃまぜになって蠢く光景は、この街では見かけない。

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道路を横断するための地下道の両側には商店が入居して、小規模な地下街を形成している。冬の寒さが厳しい地方らしい街のつくりだ。個人経営らしき服飾関係の小規模な店舗が数多く入居している。
少しでも元手ができれば自分で商売を始めようとするのが中国人気質。その気質を感じさせるような小さな店構えである。

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延安の街は、街灯もよく整備されている。街灯の柱には、2つの赤い旗が掲げられている。

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ひとつは中華人民共和国の国旗「五星紅旗」。
もう一つの旗は、一見するとかつてのソビエト連邦の国旗のように見えるが、よく見ると五芒星が描かれていない。この旗は、中国共産党の党旗である。
組み合わせた鎌と槌は、鎌は農民を、槌は労働者を象徴しており、組み合わせることで農民と労働者の団結を表してる。いわゆるマルクス・レーニン主義(中国語でいう「馬列主義」)の旗である。
「槌と鎌」が商業街にこれほどあふれている都市は、中国でもほかにはないように思う。さすが延安は中国共産党の聖地である。





延安の街は昼間はあまり人出がないが、夕刻になると帰宅する人でそれなりに混雑する。橋の上では車が少しだけ渋滞している。橋の後ろに見えるのは、観光スポットとして有名な清涼山。

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さきほど街を見下ろした宝塔山は、街から見上げるとこんな風に見える。山の上に建つ延安宝塔は、11世紀に建てられたもので、高さ44m、延安の象徴の一つになっている。

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夜になると、中心街の小路に数十メートルにわたって夜店が並ぶ。延安市政府が公式に認めている登録制の夜店らしい。

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後に紹介する中心街のホテルから徒歩数分のところなので、ビールのつまみを買いに行くには便利そう。

(つづきます)





posted by 陳ゆう at 23:04 | 旅の記録 延安 / 革命聖地 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする