2012年04月22日

ゆるい国境


日本には存在しない陸の国境線。
もし一ヶ所でも隣国と接する「国境線」を抱えていれば、日本人の国家感は、たぶん今とはかなり違っていただろう。

しかし、ひと言で「国境」と言っても、緊張感ある国境もあれば、ゆるーい国境もある。
北朝鮮と韓国のような紛争当事国の国境ならば一般人は近づくこともできない。
さしあたって紛争状態にない2国間ならば、田舎の国境はずいぶんとノンビリしていて、警備も大雑把。

ベトナムと中国の国境は、そのゆるーい方の国境。
幅10メートル程度の川を隔てて両国が接している箇所では、ベトナム側の川岸に、たくさんのボートが係留してある。

国境2.jpg


そして、


国境.jpg


中国側での乗降は、周囲を気にしつつ、コソコソやっている。
しかし、あまり緊迫感はない。
多分、見つかっても、怒られて追い返される程度で済むのではないだろうか。

この辺りでは、国境を越えた結婚も頻繁にあるよう。
法的な手続を踏まないまま隣国に居住して家庭を持っているケースもあるとか。
農民の生活には、戸籍の有無などさして関係ないのかもしれない。



posted by 陳ゆう at 23:40 | 旅の記録 ベトナム国境/ 東興 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月13日

広西壮族自治区・東興/ベトナム国境

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ベトナム側から見た、中国の国境ゲート。
ちゃんと、「中華人民共和国」と書いてある。


2年ほど前の冬休みに、中国・ベトナム国境を見に行った。
上海はとにかく寒かったので、南の暖かいところに行きたかったのである。

まずは、汽車で上海から広西壮族自治区の南寧に向かった。
この汽車はスピードが速く、約1日半で南寧に着いた。

コンパートメントの同室者はカナダ国籍の中国人のおばさん。
この人は、子供の頃に桂林に住んでいたことがあり、いまでも桂林が大好きだと言う。
途中下車して観光していくように強く勧められた。

しかし、今回の目的地はベトナム国境なので、桂林観光はパス。
桂林付近で汽車から見えた山は、水墨画などでよく見かける形をしていた。


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桂林を通過する汽車の中から


2日目の夕方に南寧に到着。1泊する。
南寧は、緑も多く結構きれいな街。
ちゃんとデパートもあり、夜は夜店が出て賑やかだ。
今の中国は、こういった僻地の省でも、中心都市には高層ビルが建っているのが普通である。

南寧では、中級のホテルに泊まったのだが、夜、室内が寒くて参った。
南方だけあって、暖房と言うことにあまり熱心ではない模様。
これなら、上海の室内の方がまだ暖かい。

と言うか、中国で冬を暖かく過ごしたいならば、街じゅうどこに行ってもスチーム暖房完備のハルピンあたりに行ったほうがよいのかも知れない。


東興


翌日、バスに乗って、ベトナム国境のある東興に向かう。
途中から完全な一本道となり、東興の街に入る前に検問があった。
警官が乗りこんで来て検査。
南寧から約4時間程度で東興に到着。



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東興の街


東興は、国境の街らしく、怪しげで、雑然としている。
街には行商に来たベトナム人のおばさんがたくさんいる。
ベトナム人は、この街までは自由に出入りできるらしい。


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ベトナムから野菜を売りに来ているおばさん達

人力車に乗って、国境のゲートに向かう。
ゲートは、ごちゃごちゃした街の中にあり、言われなければ気がつかないくらい街に溶け込んでいる。


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中国側国境事務所


本当はベトナム側に行ってみたかったが、事前にビザを取っていなかったので、国境は越えられない。
ちなみに、現在ベトナムは15日以内なら日本人はノービザでもOKだが、それは空路で入る場合だけで、陸路の国境は今でもビザが必要である。

もっとも、中国・ベトナム国境は腐敗がひどく、事務所の役人に金を掴ませれば、ビザがなくても短時間ならベトナム側に行くことができるらしい。
しかし、善良な私は、トラブルが怖いので、やめておいた。
こんなところで拘置所など入ったら、食中毒になること間違いなしである。
外から廻り込んで、国境の川を見るだけにしておく。


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国境の橋。左側が中国、右側がベトナム。


国境を見ると言う当初の目的は達成できたので、雑然とした東興には泊まらず、この日のうちに北海に行くことにした。
北海まではバスで5時間程度。

東興を出たところの検問所で、往路と同様に警察官が乗り込んできて、乗客一人一人の顔を覗き込むように検査していく。
ちょうど私の隣に座っていた子供づれの女性が目を付けられた。
ベトナム人密入国者の疑いをかけられた模様。
確かに、ベトナムぽい顔をしているし、子供づれというのもいかにも密入国にふさわしい。

それにしても、国境の警官は口調が荒っぽい。

警官:  どこから来た。
女性1: ○○。(広西自治区内のどこかの地名だと思う)
警官:  どこの○○だ。
女性1: △△の○○。
警官:  どこに行くんだ。
女性1: ○○に帰るんだよ!
  (ここで、女性1の連れらしき女性2が登場)
女性2: 身分証みせてやりなよ。

(女性1、身分証を取り出す。警官これを見て、とたんに口調が柔らかくなり、それまでの標準語をやめて土地の言葉で話し始める)

警官:  #$%&’&%# (笑)
女性1: >#$%!>#$% (笑)
(尋問終わり)

ベトナム・東興間の行き来が自由である分、東興から先の中国国内への通行は厳重に監視しているらしい。
ベトナムから見れば、中国は豊かな国であり、不法入国してでも中国に行きたい人が沢山いるのだろう。




北海

北海は経済が発達していると聞いていたが、季節外れのせいか、単なる寂しい街にしか見えなかった。夏は賑やかなのかも知れない。
一応、誰もいない海水浴場を眺めてきた。

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北海の砂浜


北海の街があまりに寂しく、気分が落ち込んだので、豊かで賑やかな深センに行くことにした。
深センについては、省略。



posted by 陳ゆう at 21:29 | 旅の記録 ベトナム国境/ 東興 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする