2015年01月24日

中国の旧正月(春節)の日程

旧正月(春節)は中国伝統の暦法による新年。中国人にとって旧正月は1年でもっとも大きなイベントだ。
今年の旧暦1月1日は西暦でいうと2月19日。その前日の旧暦大晦日(2月18日)から7連休になる。

 >>中国の2015年祝日カレンダー

ちなみに昨年の春節休みは旧暦1月1日からの7連休だった。2015年は1日前倒しして、旧暦大晦日からの7連休。連休の日数は同じ7日だけれど、この2つには大きな違いがある。

中国でも日本と同様に、お正月は故郷に帰って、家族そろって新しい年を迎えるのが民族的行事になっている。大晦日の夜、テレビでは日本の紅白歌合戦みたいな国民的番組「春節聯歓晩会」が放送され、旧正月の午前0時になると街中で爆竹を鳴らして新年を祝う。この年越しに間に合うように故郷に帰りたいというのが普通の中国人の気持ちだ。
したがって、旧暦元旦から連休が始まったのでは、間に合わないのである。

もっとも、日本の年末年始と同様、中国でも旧正月が近付くと徐々に経済活動が少なくなっていき、旧暦大晦日に通常業務をしている一般企業はあまりない。最終日の午後に会社に電話をかけても、目指す人はまずつかまらない。
それでも、正式に祝日になっていないと休めない職種の人も少なくないのだから、「春節の休みは大晦日からにしてほしい」という要望は、中国人の間ではやっぱり強くある。

2008年から2013年まで、旧正月の連休は旧暦大晦日から始まっていた。中国人はこの連休スケジュールに慣れていて、旧暦大晦日に旅行のスケジュールを入れたり、この日に帰省するために汽車の切符をとったりする人も多かった。

異変が起きたのは2013年12月に政府が発表した2014年の祝日カレンダー。旧正月の連休開始日が一日先送りされ、旧暦大晦日は祝日ではなくなった。この政府発表から2014年の旧正月までは2か月ない。中国の一般国民にとっては寝耳に水のできごとで、飛行機のチケットの取り直しなど予定変更が間に合わない人も多かった。

ネットには政府に対する不満の声があふれた。変更するなら、せめて数ヶ月前に通達すべきではないか。そういう怒りとも呆れともとれる書き込みが、中国版ツイッターに数限りなく書き込まれた。新聞やネットのニュースサイトも、これについてはわりと遠慮せずに政府のやり方に異議を申し述べた。

さすがの政府も、反省したらしい。
昨年中に社会調査(世論調査)とネットを通じての意見聴取をおこなった。その結果、75%以上の国民が大晦日を祝日にしてほしいと希望していることがわかったとのこと。これを受けて、わずか1年にして撤回し、従前どおりに戻したのが来る2015年の春節(旧正月)の日程。
この変更について中国政府は、民意に基づく変更であると大いに自画自賛している。

確かに、民主主義の方法は選挙だけではないわけで、お上が民衆の意向を聞きつつ施政をおこなうというのも、広い意味では民主的であると言えるだろう。「共産党の、共産党による、人民のための」政治であれば、そこそこよい社会ができることだって、あり得ないわけではない。
そんなこんなで、まーうまくやっていってちょうだいね、と思う次第である。

中国政府の公式サイトにある2015年の祝日カレンダーを張っておきます。祝日のない月は省略されています。赤地は祝日。黒地は代替出勤日(振替出勤日)。カジュアルなデザインになっているのは大衆迎合化の表れか。

2015chinacalendar.jpg



posted by 陳ゆう at 01:00 | 雑記帳 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月26日

台湾 国会占拠 (服貿協議)

台湾の学生による立法院(国会)占拠については、日本メディアの扱いは極小ですね・・・誰に気を使っているのやら。

その結果、日本で知りうる台湾の状況は、主としてネット放送などでやっている学生側からの視点ばかりになってますね。
実際には、それと反対の意見(つまり与党側の意見)もあるわけで、そちらの立場からの時事評論の動画を拾ってみました。

台北の中天電視(中天テレビ)の番組です。
中天テレビは資本的に中国寄りのテレビ局です。
服貿協議に関しては現政権に賛成の立場をとっています。





一貫して、中国との貿易自由化は台湾経済にとって有利である、という主張をしています。
そのあたりの議論は、ここでは紹介しきれないので、興味のある方は動画を見てください。このデモ騒動の背景にあるのは与野党の政争だとも言っていますが、まあそうなんでしょうね。そこにいわゆる「活動家」が乗っかったという、どこにでもある構図。


それはともかくとして、この番組を野次馬的視点から見て面白かったのは、「人民の代表」をめぐるお話し。

コメンテーターいわく、

「学生は台湾人民の意見を代表していると言うが、台湾人民の誰もこいつら学生に投票していない。台湾の人民が票を入れたのは、学生たちが激しく批判している呉育昇など与党の国会議員である。」

あえて「こいつら」という荒い言葉で翻訳した理由は、コメンテーターが罵倒口調でしゃべっているからです。

いわく、
「国会占拠の映像を見ると、学生が掲げる縦幕、横幕には、「人民」という文字が並んでいる。学生たちは、「人民」を代表して国会を占拠しているつもりらしい。」


画像を見ると、確かに、「人民」の2文字が随所に見受けられます。

taiwanfumaos.jpg

コメンテーターは続けます(動画の11:10あたりから)。

「世界の歴史上、最も『私は人民の代表だ』と言った人物は、誰か? 毛沢東である。」

taiwanfumao2s.jpg

「共産党の新聞は『人民日報』、著書は『中国人民よ立ち上がれ』、思想は『人民を師とせよ』、軍隊は『人民解放軍』、生活は『人民公社』、スローガンは『人民のために』、党のホームページは『人民網』」

「しかし、よく考えろ。毛沢東が中国の13億の人民の代表か。」

「君たち学生は、中国共産党の悪口が大好きだろう。しかし、君たちは、毛沢東と同じだ。人民の代表ではない。私達は君たちに投票していない。君たち国会を占拠しろと頼んでもいない。こういう暴挙は絶対に許さん。」

なるほど、台湾だと、どっちにせよこういう話の持って行き方になるんですね

**

ちなみに、このコメンテーターがこれほど、
「学生は選挙で選ばれた人民の代表ではない」
と強調しているのには理由があります。

台湾では2012年に総統と立法院議員のダブル選挙があり、そのときの主要な争点は対中政策でした。台中貿易自由化も、大きな論点になっていました。
現与党の国民党と現総統の馬英九は積極策を掲げ、一方、民進党(日本で言えば民主党にあたるリベラル政党)は、台中貿易の開放は大企業のみが得をし、中小零細企業を圧迫することになるとして、消極的でした。

きわめて盛り上がった国民的議論を経て、選ばれたのは国民党と馬英九総統でした。
そのあたりの事情は、たとえば下のサイトで確認できます。

NHKオンライン時事公論 https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/106791.html

よって、現政権を支持した人は、選挙結果に従って台中貿易の拡充を図ることは当然であると考えているわけです。




posted by 陳ゆう at 23:32 | 雑記帳 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月11日

中国国旗はポップでクール 五星紅旗

広東省の広州空港の出発ロビー、搭乗口に向かう途中に、巨大な中国国旗が縦に懸けられている。

ここを通るたびにいつも思うのだけれど、中国国旗も、こうやって見ると米国の現代アート作品のようで、ポップでかっこいい。

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縦置きにすると一番大きな星が少し傾いで見えるので、図案に動きが出てポップに見えるのかもしれない。

そういえば、超大国である米国と中国の国旗はどちらも星のマークが入っているんだな、とも改めて気がついた。

guangzhou.jpg

ウィキペディアによれば、中国国旗が象徴している意味は次のとおり。

中華人民共和国の国旗は、赤地に5つの星を配したもので、五星紅旗(ごせいこうき、拼音:Wǔxīng hóngqí)と呼ばれる。
赤色は革命を、黄色は光明を表す。また、大きな星は中国共産党の指導力を、4つの小さな星はそれぞれ労働者・農民・小資産階級・愛国的資本家の4つの階級を表す。小さな星それぞれの頂点のうち1つは大きな星の中心に向いており、これは人民が1つの中心(共産党)の下に団結することを象徴している。ソ連の国旗を参考にしたものと考えられる。


思想的意味の好き嫌いはともかく、現代的なデザインで、率直にかっこいいなと思う。

古い重い歴史を連想させる日本の国旗とは、見る人が受ける印象がだいぶ違う。

私はどちらかというと右寄りのタイプなのだけれど、こういうのを見てしまうと、日本も少し工夫できないものかと思ってしまう。




posted by 陳ゆう at 01:22 | 雑記帳 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする