2012年10月06日

毛沢東肖像画展


銀座の東京ギャラリーで開催された、毛沢東肖像画展。
開催期間は9月8日から29日。あえてこの時期にぶつけてくるとは・・・
まあ、尖閣問題がこんなにこじれるなんて、誰もわからなかったわけだけど。

http://www.tokyo-gallery.com/exhibitions/intokyo/post-104.html

開催期間も残りわずかとなったある日。
丸ノ内線を降り、銀座四丁目から銀座通りを新橋方面に向かって歩いて行くと、何やら騒がしい。反中を叫ぶ右翼団体が妨害に押しかけ、迷彩服姿のにいちゃんが街宣車の屋根に乗ってマイクでがなっている。付近の道路を機動隊が封鎖し・・・
・・・などということは、もちろん一切ない。

何の問題もなく、普通に開催されておりました。
ギャラリー前にも、中にも、ほとんど人がおらず、大変に静かでした。

新橋からほど近い銀座一丁目のギャラリーで開かれた毛沢東肖像画展は、中国の画家沈崇逍が作成した毛沢東の肖像画だけで構成された展覧会。

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画家の沈崇逍は、1938年生まれ。1963年に上海美術設計公司に入社した。
この時代なので、「分配」(fenpei)というやつでしょう。社会主義時代の中国では、学校を出ると、国家によって仕事を割り振られた。これが「分配」。
沈は上海美術設計公司で肖像画の制作に携わり、特に、当時の国家主席・毛沢東の肖像画を担当した。

こういう経歴の画家であるから、現代的な意味でのいわゆる「アーティスト」ではない。むしろ、職人的な位置づけの人。

mao.JPG

もっとも、「アーチスト」ではなく「職人」だからと言って、すぐれた芸術作品を作れないわけではない。
むしろ、画家や彫刻家が「アーチスト」などという訳のわからないものに祭り上げられる以前のほうが、時代をこえて残る芸術作品が制作されることもある。このことは、奈良やローマに行ってみればわかる。

ただし、この毛沢東の肖像に関して言えば、芸術作品というよりは、スーパーの看板のような質感だった。政治宣伝のための材料なので、こんなものだろう。

でもまあ、面白かったです。

ちなみに、僕はむかし毛沢東の生家に行ったことがある
湖南省にある毛沢東の生家は、観光地として開放されており、多くの中国人が訪れていた。文革時代の暗い記憶も薄れてきて、建国の父である毛沢東を再評価する人が増えていると聞く。

そういえば、先日来続いている中国国内の反日デモの参加者の中にも、毛沢東の肖像を掲げて行進している一群がいた。貧富の差や汚職などの社会問題が顕在化している中国で、貧しくはあったけれど比較的均質で、汚職も今に比べれば少なかった毛沢東時代を再評価する機運があるのだろう。

今回の展覧会の中で一番面白かった作品は、延安時代の毛沢東の肖像。延安は、毛沢東が長征の末にたどり着き、革命の根拠地とした街。僕が、いつか一度は行ってみたいと思っている街でもある。
西安や北京から飛行機が飛んでいるけれど、なかなか時間が取れずにいまだ行けていない。来年くらいには訪れて、旅行記をブログにアップしたいと思っている。

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改革開放前の中国では、こういう肖像画が膨大に作成されていたはず。
美術品としての面白さよりも、中国現代史の面白さを感じた展覧会だった。




posted by 陳ゆう at 10:03 | 雑記帳 文化・娯楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月17日

中国の二足歩行ロボット「先行者」

数年前、中国のある大学の研究所で開発された「先行者」というロボットが、本国よりも日本で大きな話題になったことがあった。
一時は日本のネット上に「先行者」をネタにしたサイトが大量に出現し、「先行者」が主人公のアニメやグッズまで作成され、配布された。 なお、「先行者」という言葉を初めて聞くという方のために説明しておくと、これは中国の長沙国防科技大学が2000年に開発した二足歩行人型ロボットの名前である。
なぜ「先行者」がこれほどまで日本でバカ受けしたかというと、一言で言えば「情けない」からである。 まずは写真をみていただこう。

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posted by 陳ゆう at 03:35 | 雑記帳 文化・娯楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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