2005年09月04日

金門島を見に行く アモイ

アモイ(中国語では「厦門」と書き、xiamenと発音する)は、日本で言えば宮崎みたいなところだ。
南国の雰囲気ただよう街。付近に大河がないため海の水も澄んでいて、日本人がイメージする沿海観光地の雰囲気に近い。私が中国で最も好きな街の一つである。

古くから港町として栄え、豊かな土地だった。加えて、1979年から始まった改革開放政策で、深セン、スワトウ、珠海とともに経済開放都市に指定されたことにより、多くの外資企業がこの街に進出した。
街には高層ビルが立ち並び、発展著しい。

アモイはまた、台湾人の多い街でもある。
海峡を挟んた対岸が台湾なので地理的に近いし、台湾には福建省に起源をもつ人が多いので、アモイにやってくる台湾人は実に多い。

アモイにはタクワンがある

アモイを含めて福建省にはタクワンがあり、どこででも食べることができる。
大根を漬け込んだ、黄色い色をした、あの塩辛いタクワンである。
見た目も、味も、日本のものと全く同一だ。
聞くところによると、昔、台湾が日本の統治下にあった頃に日本から台湾に伝わったものが、その後更に福建省に伝わったとのことである。
鉄道の駅前の、汚くて安い食堂のようなところにも、朝食を食べに行くとちゃんとタクワンがある。
おかゆとタクワンで2元とか、そのくらいの値段で、なつかしい日本の味が味わえる。

日本軍兵士の息子が経営するバー

アモイに昔からあるバーに「迷niバー」(niはニンベンに尓)というのがある。
この店のオーナーは台湾人だが、おかあさんが石垣島出身の日本人とのこと。
ちなみに、おとうさんは台湾人だが日本軍の兵士だったらしい(これを聞いたときには少しドキッとしたが。。。)
おばあさんが18の時に二人は知り合って結婚し、やがて自分が生まれたと話していた。
今でも時々石垣島に遊びに行っているとのことで、日本人がこのバーに飲みに行くと、結構歓迎してもらえる。
日本と、台湾と、中国が交錯するのがこのあたりの地域でもある。

金門島

アモイと言えばコロンス島が有名だが、もう一つ有名な島がある。
金門島である。
もっとも、金門島はアモイ市には属していない。
「中華人民共和国 台湾省」
または、
「中華民国」
に所属する島である。

50年ほど前、アモイは国共両軍の激戦地だった。
最後まで国民党軍の勢力下にあったのが金門島で、今でも台湾側がこの島を実効支配している。
アモイから金門島まではほんの数キロ程度。
金門島には「大金門島」と少し小さい「小金門島」の2つがある。
アモイの海岸からは、肉眼で「小金門島」の島影を見ることができる。
夜には向こうの夜景も見える。海岸に小さなあかりが散って、綺麗だ。
ただし、こんなに近くに見えるが、この海は渡ることができない。

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金門島(クリックで拡大)


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金門島の夜景


のんびりした海岸線

かつては、金門島に面した海岸には砲台が置かれ、双方が海峡を挟んで政治プロパガンダを大音量でがなりあっていたらしい。
しかし、今はのどかな普通の海水浴場になっている。

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金門島を望む砂浜

それでも一応紛争地帯なので、小さな岡のうえには解放軍の監視所がある。
ここだけは緊張感があり、近寄って写真を撮ろうとしたら人民解放軍の兵士に怒鳴られてしまった。

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岡の上の監視所

監視所の下には銃撃用のトーチカがある。

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一国両制統一中国

「一国両制統一中国」というのは、中華人民共和国側が主張している統一政策である。
ちょうど香港と同じように、台湾の資本主義体制を維持する前提で、統一を進めようとする政策である。

海岸沿いに、台湾の方角に向けて、4階建てのビルくらいの大きな看板が立っている。
鉄骨を組んで作った丈夫で立派な看板に、赤字で「一国両制統一中国」。
台湾側にも似たようなプロパガンダ看板があるらしいが、望遠鏡がないと見えない。
何と書いてあるのか、非常に興味があるのだが。

IMGP0737.JPG
一国両制統一中国


金門島を望む海岸へは、観光の要所であるコロンス島への渡し舟の埠頭の前のバス停からバスで20分くらい(2元)。
内陸部を走るバスと、海岸沿いを走るバスの2種類があるが、海岸沿いの「環島路」を走るバスがお勧め。
路線図またはバスのフロントガラスに表示されている経由バス停を見て、「厦大」(アモイ大学)というバス停が入っていれば、海岸沿いを走るバスである。「会展中心」というバス停で降りれば金門島は目の前である。
タクシーならば、上記の埠頭のあたりから30元くらい。


漁村の風景

アモイの海は、少し緑色がかってはいるが透明度が高く、綺麗だ。
コロンス島を一周する船(上記の埠頭から出発してコロンス島を一周したあと、コロンス島の埠頭に着く。所要時間30分くらい。10元。)に乗ると、2,3センチくらいの小さな魚の大群が、海面をジャンプしながら泳いでいくのが見えた。
たぶん海鮮も美味しいだろう。
夕方になると、海岸に沢山の小さな漁船が停泊して、なんとものどかな南国の風景だ。

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夕方の漁村




posted by 陳ゆう at 23:27 | 旅の記録 金門島を見に行く/アモイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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